「アナザー・アナザー・ワールド」レビュー|弟のために上司の愛人になる姉を描くフルカラー短編

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同じ出来事でも、どちらの側に立って読むかで名前が変わってしまうことがあります。弟にとっては寝取られで、姉にとっては別のなにか。フルカラーの短編『アナザー・アナザー・ワールド』を、夜棚が紹介します。

目次

作品の基本情報

タイトルアナザー・アナザー・ワールド
作家柚木N’
レーベル/出版社青林堂
作品形式商業コミック(短編1本・フルカラー)
主なジャンルNTR/近親相姦/職場/巨乳
属性・シチュ年上・姉・OL・巨乳・処女/NTR・職場・近親相姦・無理矢理・筆下ろし
シリーズ単巻
発売日2013年2月8日
価格550円(税込・他社ストアでの参考価格)
ボリューム短編1本(作中は8つの節に分かれる)

結論

夜棚の結論

評価:★★★★☆(★4 / 5)
一言でいえば寝取られものです。ただし読み手がどちらの側に立つかで見え方が変わる作りで、そこがこの短編のいちばん面白いところ。フルカラーの絵柄も良く、この作家が好きなら手に取る価値があります。ただ短編1本なので、行為そのものの量を期待すると物足りません。

こんな人におすすめ

  • 寝取られものを読みたい人
  • 可愛い系の絵柄、それもフルカラーで読みたい人
  • 柚木N’の作品を追っている人

向かない人

  • NTRが苦手な人
  • 近親相姦が苦手な人
  • 行為の分量を求める人(実質1回ぶん)
この作品のチェックポイント
  • 作品タイプ:短編1本(作中は8つの節に分かれる/この巻で完結)
  • 絵柄:可愛い系(フルカラー)
  • 主な属性:年上・姉・OL・巨乳・処女
  • 関係性・シチュ:NTR/職場/近親相姦/無理矢理/筆下ろし
  • 読み味:エロ重視
  • NTR要素:あり
  • 後味の悪い終わり方:あり
  • 鬱展開:あり
  • 暴力的な描写:なし
  • 人を選ぶ要素:あり(NTRが苦手な人、近親相姦が苦手な人)

⚠️ 本作は、当サイトが取り扱っているFANZAブックス・DMMブックス・DLsiteのいずれでも配信されていません(2026年9月時点)。そのため購入ボタンと書影は掲載していません。ほかの電子書店では配信されていますので、読みたい場合はそちらでお探しください。

あらすじ・世界観

姉と弟のふたり暮らしが土台にあります。姉は男性が得意ではなく、その一方で弟のことは何かにつけて気にかけている人です。弟のほうも姉を強く意識していますが、その気持ちは表に出しません。前半は喧嘩の報告を聞いたり、欲しそうにしていたものを贈ったりという、ふたりの距離を積み上げるだけの短い場面が続きます。

動くのは中盤です。姉が職を失い、生活を守るために上司からの申し出を受け入れます。嫌々始めたはずのその関係を、姉は次第に受け入れていく。そして関係が終わったあと、姉は弟のほうへ手を伸ばします。フルカラーで、全体は8つの短い節に区切られていますが、本題にあたるのは中盤の一節です。

夜棚レビュー

  • 立ち位置で名前が変わる:この短編のいちばんの読みどころ。弟の側から見れば、姉を他人に持っていかれる寝取られものです。ところが姉の側から見ると、生活のために受け入れざるを得なかった話になります。同じ場面が、どちらに立つかで別のジャンルの顔をする。ここを面白がれるかどうかで評価が決まります。
  • 絵柄:丸みのある可愛い系で、しかもフルカラー。この作家の絵が好きで手に取る動機として十分で、色がついているぶん短編でも見応えがあります。
  • 前半の積み上げ:喧嘩、褒める、贈り物と、行為に関係のない場面が4節続きます。分量としては短いのですが、ここがあるから中盤の展開が効きます。姉が何を守ろうとしたのかが、その前に置かれているからです。

良かった点 / 気になった点

◎ 良かった点

  • 可愛い系の絵柄、しかもフルカラー
  • 弟の側と姉の側で見え方が変わる構図
  • 前半の短い場面が中盤の展開を支えている
  • 短編1本なので迷わず読み切れる

△ 気になった点

  • 行為の描写は実質1回ぶんで、分量を求めると物足りない
  • 8つの節に分かれているが1節は2ページ程度で、長さがあるのは中盤の1節だけ
  • NTRと近親相姦の両方を含むため、どちらか苦手だと読めない
  • 後味は良くない。すっきり終わる話を求める人には向かない

こんな人におすすめ / 向かない人

おすすめ

  • 寝取られものを読みたい人
  • 可愛い系の絵柄、それもフルカラーで読みたい人
  • 姉という立場のヒロインが好きな人
  • 柚木N’の作品を追っている人

向かない人

  • NTRが苦手な人
  • 近親相姦が苦手な人
  • 行為の分量を求める人
  • 後味のいい終わり方を求める人

各節メモ

本編は短編1本ですが、作中は「HAND」を織り込んだ小見出しで8つに区切られています。◎は夜棚が特に良かった節です。

  • HOLD A HER HAND:浮気を報じるテレビに、姉が憤るところから
  • GET MY HAND:喧嘩に負けて帰った弟に、次は勝てと言う姉
  • RUB HER HANDS:学校に呼び出されはするものの、勝ったことは褒める姉
  • HAND MADE:姉が欲しそうに見ていたぬいぐるみを、弟が作って贈る
  • CHANGE HANDS:職を失った姉が、上司からの申し出を受け入れ、その関係を続けていく ◎
  • WEAK HAND:関係を解消された姉が、弟のほうへ手を伸ばす
  • CLOSE AT HAND:学生の頃、飼っていたペットを亡くした日のこと
  • OFF HER HANDS:姉が家を出ていく
あわせて読みたい

同じ柚木N’の短編集。あちらは姉御肌の年上女性に押し切られる側が主役。迫られ方はまったく違いますが、「男性側が主導権を持たない」という点では地続きです。

「エス・カノ」レビュー

姉という立場のヒロインを探しているなら、こちらの短編集にも姉との回が入っています。ただしあちらは全編を通して女性側が主導権を握るので、本作のような苦さは残りません。

「GRIND」レビュー

まとめ

弟との生活を守るために上司の愛人になる姉を描いた、フルカラーの短編です。弟の側から読めば寝取られもの、姉の側から読めば追い込まれた末の話になり、同じ場面がどちらに立つかで別の顔を見せます。可愛い系の絵柄とフルカラーは十分に魅力的ですが、行為の描写は実質1回ぶんで、後味も良いとは言えません。NTRと近親相姦の両方を含むことを踏まえたうえで、そこが平気な人向けの一冊でした。

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