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中身の傾向より先に、絵柄で一冊を選ぶことがあります。そうして手に取ると、収録作の振れ幅に驚かされることも。読み切り8本を収めた『ホシガルカラダ』を、夜棚が紹介します。
作品の基本情報
| タイトル | ホシガルカラダ |
|---|---|
| 作家 | 天乃一水 |
| レーベル/出版社 | クロエ出版 |
| 作品形式 | 商業コミック(オムニバス短編集) |
| 主なジャンル | 女教師/人妻/無理矢理/複数プレイ |
| 属性・シチュ | 女教師・巫女・人妻・女生徒・同級生/学園・主従・脅迫 |
| シリーズ | 単巻 |
| 発売日 | 2011年6月29日 |
| 価格 | 1,155円(税込・配信時点) |
| ボリューム | 全8話(後半3話は前中後編の連作)/198ページ |
結論
評価:★★★☆☆(★3 / 5)
絵柄で選んで正解だったと思える一冊。ただし甘い回と重い回が同じ本の中に入っていて、締めが無理矢理・脅迫の連作なので、人に勧めるとなると相手を選びます。
こんな人におすすめ
- 可愛い系・綺麗系の絵柄で作品を選びたい人
- 1冊で属性やシチュの振れ幅を楽しみたい人
- 重い展開が混ざっていても気にならない人
向かない人
- 無理矢理・脅迫の展開が苦手な人
- 甘い話・ラブラブなものだけを読みたい人
- ストーリーの筋をしっかり追いたい人
- 作品タイプ:オムニバス短編集(全8話/後半3話は連作/この巻で完結)
- 絵柄:可愛い系・綺麗系
- 主な属性:女教師・巫女・人妻・女生徒・同級生
- 関係性・シチュ:学園/主従/両想い・ラブラブ/無理矢理・脅迫
- 読み味:エロ重視でストーリーは軽め
- NTR要素:なし
- 後味の悪い終わり方:なし
- 鬱展開:あり
- 暴力的な描写:あり
- 人を選ぶ要素:あり(無理矢理・脅迫の展開/スカトロ描写を含む)
あらすじ・世界観
ひとつの物語を追う長編ではなく、それぞれ独立した読み切りを収めた一冊です。舞台は学園、神社、住宅街と話ごとに入れ替わり、出てくる相手も女教師、巫女、人妻、同じ学校の女子と毎回変わります。年上に翻弄される話もあれば、同い年どうしがぎこちなく踏み出す話もあり、属性の振れ幅はかなり広めです。
雰囲気も一冊の中で大きく動きます。1話目からSMを扱った強めの一編で幕を開け、そのあとにコミカルな巫女の回や両想いの初々しい回が挟まるという具合に、甘い方向と重い方向が順番を問わず入れ替わります。ただし最後の3話だけは前中後編でつながる連作で、脅迫と力関係を軸にした重い展開のまま一冊を締めます。関係を積み上げて描くタイプではないので状況説明は短く、そのぶん本題の分量が確保された構成です。
夜棚レビュー
- 絵柄:この一冊を選ぶ理由になるのはここ。丸みのある可愛い系と、線の整った綺麗系が同居していて、話ごとの雰囲気に合わせて描き分けられています。中身の傾向を知る前に表紙で手に取っても、絵の面では期待を裏切られません。
- 属性の振れ幅:女教師、巫女、人妻、同級生と、8本で一度も同じ立ち位置を繰り返しません。年上に主導権を握られる話と、年下・同い年が相手の話が交互に来るので、同じ絵面が続く印象になりにくい構成です。
- 第5話の初々しさ:自分の容姿に自信が持てない彼女に、男性のほうがその魅力を伝えていく、この一冊で唯一と言っていい相思相愛の回。前後が強めのシチュに寄っているぶん、この一本だけ空気が柔らかく、読み終えたあとにいちばん残りました。
良かった点 / 気になった点
◎ 良かった点
- 可愛い系と綺麗系を描き分ける絵柄
- 女教師・巫女・人妻・同級生と属性の振れ幅が広い
- 1話完結中心で気になった話から拾い読みできる
- 第5話の相思相愛回が柔らかく、いい息抜きになる
- NTR要素や後味の悪い終わり方は無い
△ 気になった点
- 締めの3話が無理矢理・脅迫の連作で、一冊の読後感を持っていく
- ストーリーは軽めで、筋を追う読み方には向かない
- スカトロ描写があり、そこだけでも人を選ぶ
- 甘い話と重い話が同居していて、人に勧めにくい
こんな人におすすめ / 向かない人
おすすめ
- 可愛い系・綺麗系の絵柄で作品を選びたい人
- 1冊で属性やシチュの振れ幅を楽しみたい人
- 重い展開が混ざっていても気にならない人
向かない人
- 無理矢理・脅迫の展開が苦手な人
- 甘い話・ラブラブなものだけを読みたい人
- ストーリーの筋をしっかり追いたい人
各話メモ
◎は夜棚が特に良かった話です。
- 第1話 罪と罰〜被虐の宮〜:女生徒・SM|罰してほしいと願う側から始まるSM寄りの一編
- 第2話 素晴らしき世界〜加虐の連鎖〜:女教師・童貞・複数プレイ|死を選ぼうとしていた生徒に「最後の思い出を」と用意された放課後の屋上
- 第3話 恋の御祓い大作戦〜糸田木のズバリ言うわよ!〜:巫女|邪気祓いを口実に呼び出される、コミカル寄りの一編
- 第4話 妻の甲斐性:人妻・童貞|記念日に独り残された妻と、お裾分けをきっかけに近づく隣人の話
- 第5話 好き好き!夏生ちゃん:同級生・初めて同士|自信の持てない彼女に、男性側がその魅力をわからせる唯一の相思相愛回 ◎
- 第6話 Demiurge-前編-:学園・無理矢理|非常勤講師を追い出す計画が裏返り、仕掛けた側が捕まる
- 第7話 Demiurge-中編-:学園・脅迫|脅されて逃げ場を失う側と、進んで従う側の対比が続く
- 第8話 Demiurge-後編-:学園・脅迫・複数プレイ|助けを求めた先にも味方はおらず、そこから形勢が動く連作の締め
同じオムニバス短編集でも、まとめ記事で挙げているのは甘い方向・ラブラブ寄りで揃えた3冊です。重い回が混ざらない短編集から入りたいときはこちらからどうぞ。
強めのシチュを含む短編集という点ではこちらも近い一冊。ただし全編がその方向で揃っているので、甘い回との落差に振り回されずに読めます。
まとめ
可愛い系と綺麗系を描き分ける絵柄で、女教師・巫女・人妻・同級生と相手が毎回入れ替わる8本の短編集です。絵柄で選んで手に取るぶんには十分に応えてくれますが、コミカルな回や初々しい両想いの回のあとに、脅迫を軸にした重い連作で締めるという構成なので、一冊としての印象はかなり振れます。無理矢理・脅迫の展開とスカトロ描写があることを踏まえたうえで、そこが平気な人向けの一冊でした。