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夫がいる女性が、相手も場所も変えながら「主人には内緒」の時間を重ねていく——そんな浮気シチュが読みたい気分に応えてくれる一冊。ポン貴花田『主人には内緒』を、夜棚(よるたな)が紹介します。
作品の基本情報
| タイトル | 主人には内緒 |
|---|---|
| 作家 | ポン貴花田 |
| レーベル/出版社 | エンジェル出版 |
| 作品形式 | 成年コミック(単行本) |
| 主なジャンル | 人妻/浮気/NTR |
| 属性・シチュ | 人妻/童貞/筆下ろし/浮気/NTR/複数プレイ/水着 |
| シリーズ | 単巻 |
| 発売日 | 2021年2月17日 |
| 価格 | 1,100円(税込・配信時点) |
| ボリューム | 194ページ |
結論
評価:★★★★☆(★4 / 5)
一言でいえば「浮気!」。ポン貴花田さんの可愛い系の絵柄で、ひとりの人妻の浮気を全10話まるごと描き切る一冊です。
こんな人におすすめ
- 人妻の浮気シチュを1冊通して読みたい人
- ポン貴花田さんの可愛い系の絵柄が好きな人
- 相手や舞台が次々に変わるエロ重視の構成を楽しみたい人
向かない人
- 浮気・NTRのシチュが苦手な人
- ヒロインが一途であってほしい人
- 話ごとに違うヒロインを読みたい人
- 作品タイプ:連作(全10話・この巻で完結)
- 絵柄:可愛い系
- 主な属性:人妻・童貞
- 関係性・シチュ:浮気/NTR/筆下ろし/複数プレイ/水着
- 読み味:エロ重視
- NTR要素:あり
- 後味の悪い終わり方:なし
- 鬱展開:なし
- 暴力的な描写:なし
- 人を選ぶ要素:あり(主人公の女性は色々な男性と浮気を繰り返す人妻なので、人によっては受け入れられないかもしれません)
あらすじ・世界観
主人公の暁乃は、夫と暮らしながら「主人には内緒」の関係をあちこちで重ねている人妻。自宅に荷物を届けに来る男性、町内会の用件で会った町内会長、同窓会で再会した元カレ、隣に住む年下の男性、出先で声をかけてきた相手——舞台と相手を変えながら、秘密のひとときが積み上がっていきます。全10話を暁乃ひとりで通す連作で、終盤には夫の側の事情も見えてくる構成です。
夜棚レビュー
- いちばんの魅力は絵柄:夜棚がこの作品でいちばん良かったと感じたのは絵。ポン貴花田さんのファンということもありますが、可愛い系の絵柄で浮気ものを通してくれるのが本作の持ち味です。
- テーマがブレないエロ重視の構成:タイトルどおり、全10話が「主人には内緒」の一点に集約されます。相手も場所も入れ替わっていくので、読み味はエロ重視。目的がはっきりしている人ほど満足しやすいはずです。
- ひとりのヒロインを1冊で追う連作:短編集ではなく、暁乃ひとりを追う連作。第8話で夫の側の視点が入り、そこまで積み上げてきた話の見え方が変わってきます。
- ヒロインの属性は好みが分かれる:浮気を重ねるヒロインなので、キャラそのものは嫌いじゃなくても属性として苦手、という人はいると思います。夜棚も正直そこは引っかかりました。
良かった点 / 気になった点
◎ 良かった点
- 可愛い系の絵柄。作者のファンとしても、この絵がいちばんの魅力
- 全10話が浮気というテーマでブレず、最後まで楽しめる
- 終盤で夫の側の事情が語られ、単なる浮気ものでは終わらない
△ 気になった点
- ヒロインの魅力という点では惜しい。キャラ自体は嫌いではないものの、浮気を重ねる属性が苦手だと入り込みにくい
こんな人におすすめ / 向かない人
おすすめ
- 人妻の浮気シチュを1冊通して読みたい人
- 可愛い系の絵柄でエロ重視の作品を読みたい人
向かない人
- 浮気・NTRのシチュが苦手な人
- 1冊でいろいろなヒロインを読みたい人
各話メモ
◎は夜棚が特に良かった話です。全10話すべてが暁乃を主役にした連作で、この巻で完結します。
- 第1話:暁乃は、自宅に荷物を届けに来る男性と夫には内緒の関係を重ねている。夫の帰宅が近づくと男性を帰らせるが、再会をにおわせる。
- 第2話:いつも荷物を届けていた配達員が担当を外れると知る暁乃。その後、町内会の用件で会った町内会長との時間が描かれる。
- 第3話:夕食を用意したうえで、家族に同窓会へ行くと告げて出かける暁乃。会場で元カレと再会し、人目を避けて距離を縮めていく。
- 第4話:ホテルへ場所を移した暁乃と元カレ。夫との通話では友人と一緒だと伝えつつ、二人の時間が続いていく。 ◎
- 第5話:隣に住む伊藤啓太は、ゴミ出しで顔を合わせる年上の既婚女性・暁乃に自宅へ招かれる。暁乃は、啓太が自分を見ていたことに気づいていた。
- 第6話:プールで財布を置き忘れた暁乃は、声をかけてきた男性と行動を共にする。屋外での様子を、夫がビデオカメラで撮影している。
- 第7話:職場にいる元カレのもとに、暁乃の夫から電話が入る。友人と会うと告げて出かけた暁乃は、元カレとホテルで待ち合わせる。
- 第8話:後に暁乃の夫となる部長を主役にした回。その嗜好がどこから来たのか、そして二人がどう出会って結婚に至ったのかが語られる。
- 第9話:町内会長たちとの温泉旅行に、暁乃は夫を含む一行と参加する。旅先での時間が重ねられ、終盤に夫がある案を持ち出す。
- 最終話:温泉旅行の最終日、暁乃は若い男性からある申し出を受ける。旅行を経て、暁乃と周囲の関係がどこへ落ち着くのかが描かれる。
👉 \タップで開く/ ネタバレ(結末に触れています)
いちばんの核心:じつは夫も、妻が浮気していることを知っています。
妻はずっと「主人には内緒」で楽しんでいるつもり。ところが夫のほうは、その事実に気づいていない——のではなく、最初からすべて分かった上で見て見ぬふりをしています。
しかもそれは、偶然バレて黙認しているのとは違います。夫自身が「妻が他の男に抱かれること」に興奮する性癖の持ち主で、それを承知のうえで結婚しているのです。
つまり「妻が一方的に夫を裏切っている話」に見えて、実は夫婦そろって成り立たせている関係だった——という構図。ただの背徳ものにとどまらない読後感が、この作品ならではの味わいです。
同じポン貴花田さんの作品を、甘い方向から読みたい方へ。本作も「同じ絵柄で浮気もの」として最後に取り上げています。
まとめ
『主人には内緒』は、タイトルがそのままテーマになった全10話の連作。可愛い系の絵柄はそのままに、ひとりの人妻が相手と場所を変えながら「主人には内緒」の時間を重ねていきます。読み終えてみると、頭がおかしいのは妻だけではなかった——という感想が残る一冊でした。浮気シチュが好みで、エロ重視の構成を1冊まるごと楽しみたい人におすすめです。