「なまイキざかり」レビュー|可愛い絵柄でエロもしっかり読める全13話のオムニバス短編集

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好きな絵柄の読み切りを、相手もシチュエーションも変えながらたっぷり読みたい。そんな気分に応えてくれる一冊があります。ねこまたなおみの単行本『なまイキざかり』を、夜棚(よるたな)が紹介します。

なまイキざかり(ワニマガジン社)の書影
目次

作品の基本情報

タイトルなまイキざかり
作家ねこまたなおみ
レーベル/出版社ワニマガジン社
作品形式成年コミック(単行本)
主なジャンル甘い/エロ重視/学園/浮気
属性・シチュ年上・年下・人妻・義理の家族・ギャル・巫女/学園・浮気・複数プレイ・制服
シリーズ単巻
発売日2016年6月17日
価格1,100円(税込・配信時点)
ボリューム全13話/223ページ

結論

夜棚の結論

評価:★★★★★(★5 / 5)
一言で言えば「絵が可愛い」一冊。この作家の絵柄が好きで手に取り、読み終えて残ったのは「エロが良い」という満足感でした。可愛らしさと綺麗さを行き来する絵柄で、読み味は甘く、本題の場面もしっかり描かれます。惜しいと感じたところは特にありません。

こんな人におすすめ

  • ねこまたなおみの可愛い絵柄で、エロもしっかり読みたい人
  • 大学のサークルから田舎、同じマンション、家族の近くまで、舞台の違う読み切りを一冊で回したい人
  • 年上・人妻・義理の家族など、相手の立場が毎回変わる短編集が好きな人

向かない人

  • 浮気を扱う話が入っているだけで避けたい人
  • ひとりのヒロインの物語を一冊かけて追いたい人
  • 複数人での場面が苦手な人(第3話・第13話)
この作品のチェックポイント
  • 作品タイプ:オムニバス短編集(全13話・この巻で完結)
  • 絵柄:可愛い系・綺麗系
  • 主な属性:年上・年下・人妻・義理の家族・ギャル・巫女
  • 関係性・シチュ:学園/浮気/複数プレイ/制服
  • 読み味:甘い/エロ重視
  • NTR要素:なし
  • 後味の悪い終わり方:なし
  • 鬱展開:なし
  • 暴力的な描写:なし
  • 人を選ぶ要素:あり(浮気を扱う話がある)

取扱いサイト

※価格・販売状況はリンク先をご確認ください。

あらすじ・世界観

『COMIC快楽天ビースト』で描いている作家の単行本第3弾で、読み切りを中心に全13話を収めた作品集です。同じ二人が別の話で再登場することもありますが、基本は1話ごとに相手も舞台も入れ替わります。

大学の新歓やサークル合宿、ライブ遠征の帰りといった若者らしい場面から、道に迷った先の田舎や村の祭り、同じマンションの上の階に住む奥さん、義姉や兄の恋人といった家族の近くの関係、閉店後の店まで。短いページ数の中で、二人の距離が縮まるきっかけがそれぞれはっきり描かれます。

夜棚レビュー

  • 絵柄:この一冊を選ぶ理由はここです。夜棚はこの作家のファンで、可愛らしさと綺麗さを行き来するヒロインの絵が、13話を通してずっと楽しめます。
  • エロの満足感:読み終えて一番に残ったのが「エロが良い」という感想でした。甘い話でも本題の場面はしっかり描かれ、絵柄の可愛さが薄まりません。
  • 第11話「血よりも濃いは」:13話でいちばん良かった話。兄の恋人が暇つぶしに弟を訪ねてくる話で、冗談めかした揺さぶりから関係が一線を越え、その後の二人のやり取りまで気の抜けない一本です。浮気を扱う話なので、苦手な人はここだけ注意してください。
  • シチュの幅:新歓で居心地の悪い思いをした子を迎えに行く話、アイドルの結婚発表を一緒に知る夜、祭りの村で婿探しの本心を聞く話など、入口が話ごとにはっきり違います。

良かった点 / 気になった点

◎ 良かった点

  • 可愛い系・綺麗系の絵柄で、エロの場面もしっかり描かれている
  • 全13話と収録数が多く、舞台も相手も話ごとに変わる
  • NTR要素・鬱展開・後味の悪い終わり方は無い

△ 気になった点

  • 惜しいと感じた点は特になし
  • 浮気を扱う話があるので、そこは人を選ぶ

こんな人におすすめ / 向かない人

おすすめ

  • ねこまたなおみの絵柄が好きな人
  • 甘い読み味で、エロもしっかり描かれた読み切りを続けて読みたい人
  • 義姉や兄の恋人など、家族の近くの際どい関係に惹かれる人

向かない人

  • 浮気を扱う話が苦手な人
  • ひとつの物語を長く追いたい人

各話メモ

◎は夜棚が特に良かった話です。基本は1話ごとの読み切りですが、第1話と第4話には吾郎と真子、第3話と第13話には早紀と恵子が、それぞれ再び登場します。

  • 第1話 宵闇ざかり:デート|真子が吾郎に「責任を取って」と迫る。次のデートの行き先をめぐるやり取りまで含めた、二人の短い一本
  • 第2話 開花宣言:大学・新歓|大学に進学した若葉が、新入生歓迎会で居心地の悪い思いをして会場を抜け出す。駆けつけた勇に、逃げ出した本当の理由を打ち明ける
  • 第3話 サークルクラッシュ:ギャル・合宿|サークル合宿の裏の目的を知った男子学生が、場の空気になじめない黒ギャルの早紀と少しずつ近づく。やがて黒髪の恵子も加わり、場面は大人数へ
  • 第4話 宵ざかり:合宿の夜|周囲の騒がしさで眠れない吾郎が、真子と二人で飲み物を取りに行く。周りから「お母さん」扱いされるのを気にしている真子に、吾郎が本音を伝える
  • 第5話 オールナイトライブ:ライブ遠征|終電を逃したアイドルファンの男性が、同じライブに来ていたナツミとホテルの二人部屋に泊まることに。そこへ推しの結婚発表が飛び込んでくる
  • 第6話 ふれあい田舎体験:田舎|特産品の仕入れで道に迷った男性が、田舎で暮らす女性にもてなされる。親しくなった二人は、その先の関係まで真剣に考え始める
  • 第7話 祭りのあと:村祭り|民俗学のレポートの題材を探しに、珠美の実家がある村の祭りへ。村の事情で結婚相手を探している珠美の本心を知る
  • 第8話 堕としモノ:人妻・マンション|上の階の奥さんが落としたらしい下着を拾った男性。夫に知られたくない奥さんは、自分の物だと証明すると言い出す
  • 第9話 新生活:義理の家族・制服|風呂場に義姉の睦美が忘れた下着を、義弟が見つける。返してもらう代わりの埋め合わせから、子ども扱いへの反発で関係が進んでいく
  • 第10話 ルームメイト:ルームシェア|金欠でルームシェアをする男性の部屋に女性の住人が加わる。自分に似た人物が描かれた本を見つけた彼女が、冗談めかして誘ってくる
  • 第11話 血よりも濃いは:浮気|兄が出かけて暇になった兄の恋人・貴子が弟を訪ねてくる。「兄は結婚する気がないのでは」という一言から、弟が自分を選ぶよう迫る ◎
  • 第12話 さしつさされつ:閉店後の店|閉店後の店を手伝う男性は、酔うことをみっともないと思ってきた。女将は、男だって酒の力を借りて息抜きしていいのだと語りかける
  • 第13話 アフタークラッシュ:早紀・恵子|第3話の早紀が、明るいうちから自分を見せて男性を誘う。積極的な早紀にからかわれながら主導権を握られていると、声を聞きつけた恵子まで現れる
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まとめ

一言で言えば「絵が可愛い」、読み終えて残るのは「エロが良い」という一冊です。可愛い系と綺麗系を行き来する絵柄で全13話、大学のサークルから田舎、家族の近くの関係まで入口は話ごとに違い、なかでも兄の恋人との一線を描いた「血よりも濃いは」がいちばんでした。浮気を扱う話さえ苦手でなければ、惜しいところの見当たらない短編集です。

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